桜井市農業委員会(杉本義衛会長)は、ハイキングコースとして親しまれ、日本最古の道といわれている「山の辺の道」周辺において、景観向上を目的に遊休農地解消活動を展開している。
この取り組みは、荒れた農地を再生し、景観をよくすることで観光地としてより魅力あるものにしたいとの思いから始められた。選んだ約25㌃の農地は、背丈以上の雑草や雑木が生い茂っている状況であったが、農業委員が中心となって再生作業を行った。
解消した農地には、ヒマワリ、コスモスの植え付けや、ソバ、ジャガイモなどの栽培を行った。また、きれいな風景の中で農業に触れることで、より多くの方に「山の辺の道」や農業を楽しんでもらおうと、一般の方を対象にジャガイモの収穫体験なども積極的に実施している。
杉本会長は「『山の辺の道』周辺をきれいにすることで、たくさんの人たちに楽しんでもらいたい。これからも継続して取り組んでいきたい」と話す。
全国農業新聞 平成26年10月10日