遊休農地を活用した産官学連携の“日本酒”完成(平群町農業委員会)

いずれも辛口が特徴の味わい
いずれも辛口が特徴の味わい

 平群町は、町内の遊休農地解消を活用した特産品開発で地域活性化につなげようと、八木酒造㈱と近畿大学農学部と協力し、日本酒「平群」を完成させた。昨年11月から販売を始め、早くも人気を集めている。
 日本酒の原料は、町内の遊休農地60アールに食用米ヒノヒカリの栽培作業を農家に委託。酒造会社が醸造し、大学の学生らがラベルのデザインを考案した。
 完成した日本酒は「純米大吟醸」と「純米酒」の2種類。町内の道の駅「大和路へぐりくまがしステーション」などで販売している。
 また、来年度に発売予定の日本酒原料も遊休農地を活用。大学生らが作付けから収穫までの作業を行うなど、遊休農地解消の取り組みも広がる。
 同町観光産業課は「日本酒“平群”を通して町をアピールし、地域農業の活性化につなげたい」とPR効果に期待を寄せる。
 価格は、720ミリリットル入りの純米大吟醸3000円、純米酒1200円(いずれも税抜き)。問い合わせは、同町観光産業課、電話0745・45・1017まで。

平成27年2月6日(全国農業新聞掲載)