平成28年度農業経営支援セミナー開催!(日本農業法人協会・奈良県農業会議)

講演する河二さん(左)と熱心に耳をかたむける参加者

 農業経営者や市町村等の関係機関を対象に、農業経営支援セミナーが1月25日に桜井市の桜井市立図書館で開催され、約60名が参加した。
 このセミナーは農業経営の法人化等の推進と経営の質の向上支援を目的に、日本農業法人協会と奈良県農業会議が主催し、奈良県農業法人協会・奈良県農業経営者会議・奈良県地域農政推進対策連絡協議会らが共催したもの。
 日本農業法人協会から「農業経営法人化等全国推進委託事業について」など農業法人に関する各種情報提供がされたほか、石川県農業法人協会会長で㈲かわにの代表取締役・河二敏雄さんによる「五郎島金時の6次産業化~経営手法と人材育成について~」と題した講演や、日本能率協会CSマーケティング部マネージャー・箱﨑浩大さんから河二さんへのインタビュー形式での講義が行われた。

今回の講演で河二さんは「農作業日誌を1年間休まず書いたことで事業毎の詳細な人件費をだすことができ、その後の事業の取捨選択がわかった」と自身の体験談や経営のノウハウを話した。直後の講義で箱﨑さんは「河二さんは労働時間を数値化し『見える化』することにより、投資場所が明確になり利益を得る事ができたが、前提として品質の良い商品を作っていたことが成功につながった」と説明した。

参加者からは、「農業の技術的な勉強だけではなく、経営的な勉強もしていかないといけない」と意欲的な声が聞かれた。