三宅町地域活性課は3月18日(土)に同町文化ホールで開催される「稼げる農業セミナー」第3部の参加者を募集中だ。
3回シリーズの第3部となり、同町の金ゴマやサトイモなど特産物振興について考えるセミナーとなる。奈良県内の在来作物を研究し、大和野菜を活用した農家レストランを経営する (株)粟代表取締役社長の三浦雅之氏を講師として招き、「地域農業の維持から稼げる農業の創出への展開」をテーマとした講演を行う予定だ。
同セミナーは担い手不足解消や農業従事者の高齢化への対策、特産物振興を図るため、同町が農業委員会事務局を含めた町職員6名でプロジェクトチームを立ち上げ企画した。三宅町の取り組みをより多くの人に知ってもらおうと、参加者を農業者に限定せず、農業に興味がある人を広く募集している。
第1部は2月10日、第2部は15日に三宅町中央公民館でそれぞれ開催され、合わせて120名が参加した。「里山資本主義から考える今後の三宅町の農業」と題して(株)日本総合研究所の藻谷浩介氏が講演し、「高齢者が中心となる農業活性化も一つの方策だ」と訴えた。また、農事組合法人サンファーム法養寺の上田栄一氏は「機械の共同利用から始める集落営農」と題した講演の中で「大型で高性能な農作業機械の共同利用がコスト削減や農作業時の負担軽減になる」と熱弁した。