農地の有効活用を促進~保育園児への食農教育にも取り組む(山添村農業委員会)

遊休農地解消への取り組みを語る井岡会長
遊休農地解消への取り組みを語る井岡会長

山添村農業委員会の井岡正守会長は、増加傾向にある遊休農地の発生防止と解消こそが最大の課題であるとの思いから、村内農家に農地の有効利用を促している。その取り組みとして、2015年から農業委員が中心となって進める遊休農地解消モデル事業があげられる。
 山林が総面積の約65%を占める山添村では、日照時間の短い農地から荒廃が進む傾向が強いため、同モデル事業で取り組む作物を検討したところ、日陰での栽培が適している秋ミョウガを採用することとなった。2年目を迎えた2016年は157㎏を収穫する程、栽培に成功した。手がかからないうえに予想以上の量が収穫出来るとあって、遊休農地を自ら解消し同じ取り組みを始めた農家もいるという。
 また、同農業委員会は同モデル事業の一環として、保育園児用にサツマイモの体験ほ場を設け、植付・収穫を行う園児らをサポートしている。
 「農業体験を通じて、大地の恵み、農業や自然の大切さ、食への関心を深めて欲しい」と、井岡会長は意気込みを語る。