遊休農地利活用、地産地消めざす~サツマイモ栽培、イベント無料配布でPR~(御所市農業委員会)

サツマイモの苗を植え付け

 御所市農業委員会(壷井和子会長)では、委員が遊休農地の利活用で栽培したサツマイモを収穫し、このほど開かれた「食と農のフェスタ」で、来場者に無料で配布した。遊休農地解消活動のPRと地産地消が目的だ。
 「遊休農地ゼロ宣言」「農地はかけがえのない財産です!」と農地の大切さを訴えるのぼり旗の設置や、サツマイモを入れた袋に農業委員会の遊休農地解消活動がわかるシールを貼って、来場者に活動をPRした。
 また、市内産の野菜を一般の人に知ってもらうために、何かできないかと考えたのもこの活動の始まりだった。壷井会長の提案で子供たちへの食農教育のきっかけになればという思いから、多くの人たちが集まる「食と農のフェスタ」で周知するために、無料で配ることになったという。
 「食と農のフェスタ」では、午前10時から先着250人に1袋500㌘のサツマイモを振る舞った。わずか10分程度で、すべてなくなるほどの盛況で来場者からは喜びの声があがっていた。
 壷井会長は「自分たちの活動を通じて、地域の皆さんには、地元野菜のおいしさを知ってもらいたい。来年以降は子供たちがもっと楽しめる企画を用意している」と語る。

来場者にサツマイモを配布し、活動をPR

(全国農業新聞 令和7年1月17日号掲載)