「楽しい体験」で農業を身近に~小学生と昔ながらの米づくり~(香芝市農業委員会)

農業委員が道具の使い方を説明

 香芝市農業委員会(縄田多賀司会長)は、農業体験をきっかけに子供たちが農業への関心を持ち、食材に感謝する気持ちを確認する機会にしようと、昔ながらの道具を用いた体験活動を実施している。
 同市では、かしば産業展実行委員会が主催で、子どもたちを対象に「かしばのしごと展」を昨年11月26日、同市ふたかみ文化センターで開催。職業体験を通じて社会の仕組みを学べるもので、約500人が体験した。
 農業委員会も農業分野で何かできないかと考え、農業の職業体験ができる「農家」のブースを出展。当日は小学生30人が参加した。
 刈り取った後の稲から籾を外す作業「脱穀」や、お米の殻を取り外す作業「もみすり」などの米づくりの一部を手作業で体験してもらうため、農業委員が子供たちにマンツーマンで丁寧に作業を教えた。
 子供たちは「楽しくて時間が経つのがあっという間だった。道具を知るきっかけになった」と話し、好評だった。また、作業で作った玄米やお土産として精米3合をプレゼントしたところ、大変喜んでいたという。
 縄田会長は「体験を通じて楽しく作業することで、子供たちに農業に関心を持ってもらい、次の担い手につながれば」と語る。

もみすりを楽しむ子どもたち

(全国農業新聞 令和6年5月24日号掲載)