奈良市農業委員会(巽一孝会長)では、遊休農地の発生防止・解消に向けた取り組みとして、看板「遊休農地を解消しよう」を設置し、その圃場に、子どもたちを招き、農業体験を実施している。
この取り組みを地域住民に見せ、農地の有効利用を促すことを目的としたもので、同市東(とう)九条(くじょう)町の圃場で、ジャガイモの定植から収穫までを体験した。
6月13日に地元の幼稚園児と保護者が集まり、適期を迎えたジャガイモの収穫体験を行った。園児たちは、ジャガイモを発見するたびに喜びの声を上げて収穫を楽しんだ様子で、30分ほどで収穫体験は終了し、満足した表情で袋に詰めて持ち帰った。
「子どもたちが楽しみながら、農業を体験する機会を提供し、興味を持ってもらうとともに、この取り組みを通じ、少しでも農地の活用が進めば」と巽会長は語る。
(全国農業新聞 令和4年7月1日号掲載)