香芝市農業委員が遊休農地解消活動をPR(香芝市農業委員会)
香芝市農業委員会(吉村増雄会長)では、増加傾向にある遊休農地の発生防止と解消に向けた取り組みとして、農業委員自ら市内2箇所のモデルほ場での遊休農地解消活動を展開している。
この活動は、農業委員会がおこなう定期的な農地パトロールのなかで「農業委員会として、遊休農地解消を率先して行動していかなければ」との農業委員の声などから、平成24年度から新たに始めた取り組み。
農業委員自らが遊休農地約13アールを解消し、看板の設置や同市イベントで解消活動をPRするなどして、地域住民に農地の有効利用を積極的に呼びかけている。
解消したモデル農地では、味噌加工用大豆と黒豆大豆の作付けから肥培管理、収穫作業までをおこなった。同市の地場産品「かしば香るみそ」の原料となることから、市内農業者に作付けを推進している。
黒豆大豆は、遊休農地解消と自給率向上を広くアピールするため、昨年11月に開催した「香芝ふれあいフェスタ2012」で農業委員会ブースを設置し、市民に無料配布した。
吉村会長は「遊休農地の解消活動を通して、農業者に農地の有効活用を呼びかけるとともに、市民に農業の大切さを知ってもらい、農業者とのより良い関係づくりに努めていきたい」と遊休農地解消への取り組みに意欲をみせる。
平成25年5月24日 全国農業新聞掲載