生駒市農業委員会(井上良作会長)では、モデル展示ほを活用した遊休農地の発生防止PRと解消に向けた取り組みを展開している。
この取り組みは、「農業委員が先頭に立って遊休農地の解消活動をおこなっていこう」との機運から始めたもので、昨年度は約7アールの遊休農地を解消した。
解消農地に、サツマイモを作付けし、地域の子ども会などを対象に収穫体験を行うほか、看板での啓発や市農業祭を活用し、農業委員会活動のPRと市独自の「遊休農地活用事業」の活用を地域住民に呼びかけた。
市が独自ですすめる同事業は、遊休農地を市が無償で借り上げ、市民に貸し出す仕組みで、平成21年度から実施している。指導員が営農指導を随時おこなっており利用者に好評で、現在約150名が利用している。
また、今年度は約13アールの遊休農地を解消し、メロンとマクワウリを作付け予定で、同市の特産品として作付け拡大を啓発することで、遊休農地解消を目指している。
井上会長は「遊休農地の解消活動を通して、農業者に農地の有効活用を呼びかけるとともに、市の遊休農地活用事業にもつなげていきたい」と遊休農地解消への取り組みに意欲をみせる。
平成25年7月5日 全国農業新聞掲載